スポーツに怪我は付き物?

『スポーツに怪我は付き物だ』なんて言葉を聞いたことはありませんか?
本当にそうなのでしょうか?
もちろん不慮の事故のような怪我はありますが、 多くの怪我は予防できます。 
予防するためには、怪我を正しく理解することが大切です。ここでは怪我の予防の大切さ、予防するために必要なこと。
また怪我してしまったときにどうすればいいのかを考えていきたいと思います。

怪我はどうして起こるの?

怪我を予防するためにはどうして怪我が起こるのかを正しく理解しなければいけません。
スポーツで起こる怪我はスポーツ外傷とスポーツ障害の大きく二つに分けられますが、それぞれの怪我が起こる理由を考えてみます

スポーツ外傷は主に一回の大きな衝撃により怪我を引き起こした状態 を指し、怪我した理由が明確であることが多いです。
(Ex:ぶつけた・転んだ・捻った等)具体的には捻挫・骨折・打撲・創傷・脱臼・腱断裂・肉離れなどが挙げられます。
これらは自分の身体がコントロール不可能な領域へ強制的に移動された場合に起こることが多いです。

一方、スポーツ障害は身体の酷使により怪我につながった状態を指します。
野球肩、野球肘、テニス肘、腰椎分離症、腰椎椎間板ヘルニア、腰痛症、グロインペイン症候群、オスグット・シュラッター病、ジャンパー膝、ランナー膝、鵞足炎、シンスプリント、アキレス腱炎、シーバー病、有痛性外脛骨、足底筋膜炎、疲労骨折など、具体的な疾患を挙げるときりがないほど多岐にわたり、症状も様々です。
これらは微小なストレスが身体に加わり続けることにより発症するため、気が付いたら痛くなっていたなんて場面も少なくないです。

怪我を予防するためは

怪我が起こる理由から考えると、 運動時にかかるストレスを減らすこと  ストレスによる疲労を蓄積させない ことが必要になります。
運動時には、関節、筋、腱、靭帯等にストレスがかかります。
誤ったフォームや、正しくない力の出力を続けてしまうことで、身体にかかるストレスが増えてしまいます。
これらを減らすためには、 各関節の運動をコントロールし正しい出力での運動を行う 事が大切になります。
自分の身体をコントロールするためには、トレーニングが必要になります。
トレーニングというと、いわゆる 「筋トレ」 をイメージされる方が多いと思いますが、 筋肉を大きくすることのみがトレーニングの目的ではありません 。
様々な目的のトレーニングを複合的に行う 
事により外傷、障害共に予防することが可能です。

ストレスによる疲労を蓄積させないためにはリカバリーが必要になります。
簡潔に言うと、 回復に必要な栄養素を補い、しっかりとした休養(睡眠) をとることが必要となります。
過密日程や過度な練習によるオーバートレーニングやエネルギー不足により疲労骨折等のスポーツ障害が起こると報告されています。
特に成長期のアスリートは日々の活動に加え体の成長にも栄養を必要とします。
そのため、怪我が多いアスリートは練習のみでなく食事、休養(睡眠)も見直す 必要があるかもしれません。

まとめ

怪我を予防するためには、 身体にかかるストレスを減らす ことが大切になります。
そのために、トレーニングの内容、時間、頻度以外にも食事、休養などの 生活習慣を総合的に見直す ことが必要かもしれません。
また、これらの内容は個別性の高いものとなるのでより詳しく知りたい方は当院へ一度ご相談ください。