本日の記事は肩こりになります。
実際に肩こりで悩んでいる方は全国でどれくらいいるのでしょうか。
2019年の厚生労働省の世帯別健康状態をチェックしたアンケートでは以下の結果が出ています。
(参考文献1 2019国民生活基礎調査の概況-厚生労働省)

※クリックで拡大します。
 
なんと男女ともに肩こりがランクインしております。
実際に病院に来るまでもないなと感じている方も多いのではないでしょうか?
多くの方が悩まされているのは確かですね。実際にどのような症状があるのか見ていきましょう。

肩こりの症状

肩こりの症状は部位や感じ方も様々です。肩甲骨の内側に痛みを感じる方、首に近い部分の痛みを感じる方、痛みではなく重い感じがするといった症状が出る場合もあります。症状がひどくなると頭痛や腕などの痛みを訴えることもあります。

肩こりの原因

大きく考えられているのは4つあります。
筋肉の虚血
低酸素状態
筋肉の内圧上昇
交感神経優位

これらが相互に関係しながら症状を引き起こします。
つまりこれらの状態を起こしている環境を解決する必要があります
ひとつずつ詳しく見ていきましょう

筋肉の虚血を起こす原因

高血圧・脂質異常・糖尿病・ストレス・運動不足が主な理由です。筋肉の虚血とは十分に血液が供給されていない状態のことを言います。そのために全身の血流改善が必要です。
全身のストレッチ・長時間の圧迫を避ける(同じ姿勢を避ける)・有酸素運動などがあげられます。

低酸素状態

横隔膜呼吸を使った呼吸ができなくなっているのが原因になります。横隔膜はよく聞くと思いますが筋肉だったことを知らない方は多いのではないでしょうか。横隔膜の役割は呼吸に関わります。しかし姿勢の不良などで横隔膜が使いづらい状態になり息苦しさを感じ体に十分な酸素がいきわたらないことが原因としてしばしばあります。横隔膜を使った呼吸ができない方はどこで呼吸を代償するのかというと首回りにある筋肉になります。その結果肩回りの筋肉に負担がかかります。

筋内圧の上昇

筋内圧の上昇とは何でしょうか?筋肉を使ったとき筋肉は硬くなり内圧が高くなります。つまり長時間の同じ姿勢をした際に同じ筋肉に圧をかけすぎると起こります。

交感神経が働いていることによる症状

交感神経と副交感神経を合わせて自律神経といいます。自律神経は日々のストレスや生活に直接かかわってきます。簡単に自律神経がどのような役割があるか説明していきます。

交感神経 副交感神経
呼吸数 増加 低下
血圧 上昇 低下
心拍数 上昇 低下
自律神経の役割はこれだけではありませんが簡単に言うと交感神経が優位に働いているときの体の状態は興奮状態、副交感神経優位の状態のときはリラックスしている状態となります。よく考えてみると寝ているときに呼吸数が多いってイメージないですよね。つまり自律神経の中でも副交感神経に切り替えがうまくできないということも肩こりが取れない原因の1つでもあるんですね。

参考文献2(特集肩こりを解きほぐす 肩こりをきたす病態と診断・治療のポイント)
参考文献3(泰江輝雄 肩こりと心理的要因の相関について)

交感神経が働いていることによる症状

いかがでしたか?何か当てはまることがありましたでしょうか?肩こりの原因として筋肉の虚血・低酸素状態・筋内圧の上昇・自律神経系とお話してきましたがこれらの話で常に出てくるのは姿勢・呼吸・筋肉の使い方になります。私たち理学療法士はこれらの専門家です。症状で気になったことがあればぜひ当院へお越しください。