捻挫とは?

 「捻挫」 と言われると、ひねっただけと思いませんか?
 「靭帯損傷」 と言われると、重症のように感じませんか?
  捻挫とは、 『関節適合性は保たれており、関節を構成する軟部組織の挫滅で脱臼まで至らないすべての状態』  を指します。


  つまり、足関節の靭帯、関節包、腱などが損傷している状態であり、軽視されがちですが、 実は重症度の高い怪我  なのです。 特に成長期の骨は「引っ張る」「捻じる」などの力に弱く、裂離骨折を併発している可能性が高くなります。 
 

痛みが無ければ大丈夫?

 「痛みがない」=「治った」ではありません。 一度怪我をすると機能低下を起こし、使いにくくなります。そして、感覚も鈍くなるため使いにくいことに気づきにくいのです。そのため、捻挫を放置してしまうと、 再発リスクを高めるだけでなく、膝や腰などを痛める原因を作ってしまうかもしれません 。 
 

実際にスポーツ選手を対象とした研究では 足関節捻挫は再発率が高く  、その半数以上が痛みや不安定感の後遺症を有していたとされる報告もあります。これらは受傷後に 十分な治療がなされてない状態で競技復帰 していることが原因として挙げられています。

 

足関節捻挫の治療

ここでは主に保存療法についての治療を紹介いたしますが、2箇所以上の靭帯の完全断裂を認め、不安定性が強い場合は手術も視野に入れて治療法を検討する必要があります。

 

1.急性期:受傷直後~

重症度に合わせPOLICE処置※1、シーネ固定、免荷などを行います。この時期は腫れ・痛みなどを抑え、損傷した組織の回復を遅らせないことが大切です。
  ※1.急性外傷に対する初期治療の総称であり、目的として以下のことが挙げられます
 

  • Protection(保護):患部のさらなる損傷や再受傷を防ぐ。
  • Protection(保護):患部のさらなる損傷や再受傷を防ぐ。
  • Optimal Loading(適切な負荷):早期に適切な負荷をかけ最適な組織の回復を促す
  • Ice(冷却):痛みの軽減、異常な筋収縮パターンの改善
  • Compression(圧迫):患部の内出血や腫脹を抑制する
  • Elevation(挙上):浮腫の軽減

2.亜急性期:受傷後1~2週間

できるだけ早く日常生活を支障なく送れるようすることがこの時期の目標になります。関節可動域訓練や、足関節の安定性を高めるトレーニングを行います。

3.回復期:受傷後4週~

再発の予防と後遺症を残さないことがこの時期の重要なポイントになります。
足関節の安定性や感覚を高めるために、より積極的なトレーニングやバランス練習を行います。特にスポーツをされる方はより高度なアスレチックリハビリテーションを専門家の指導の元で3ヶ月程度行うことが推奨されております。

 

セルフチェック※2

※2.転倒には十分注意し、支持物の近くで行ってください。
 
  • 目を閉じて片足立ちが保持できますか?
  • 片足でつま先立ちができますか?
  • 足の指が滑らかに動かせますか?
  • 踵をつけたまましゃがめますか?
  • 捻挫を繰り返していませんか?
  • 外反母趾や扁平足はありませんか?
  • 慢性的な痛みを抱えていませんか?

  上記の項目に当てはまる方は足が上手につかえていない状態かもしれません。
 そのまま放置してしまうと捻挫だけでなく、膝や腰など他の部位を痛める可能性も高くなります。 

具体的なリハビリの内容など気になる方は一度当院までご相談ください。